幻想
今は もう そんなことはないらしいのだが 私が小学生だった頃 誰かが休むと 近所の生徒が わら半紙に包まれた 給食のコッペパンとマーガリンを家にとどける
私の家から20mくらいのところに同級生の女の子がいて 彼女が休むと 必然的に私が おとどけ使者になった
と ここで とても不思議なことなのだが 女の子の母親の顔が・・・・・・記憶からとんでいる
痩せていたのか 太っていたのかも まったく 出てこない・・・・・・何故 なんだろう
でも まあ 私が書こうとしてるのは このことではない
彼女の父親は覚えている 銭湯で 何度か会っている
刺青があった しかし 私は たぶん ・・・・なんの抵抗もなかった と 想っている
と ここまで書いていて また 気づいた
私は18まで 住んでいたのに 彼女のお父さんに 会っていたのは(記憶) 小学生のころ だけだ
妹 もいた まあぁるい顔の 女の子だった その記憶も 小学生のころ・・・・・・・何故 なんだろうか
話に枝葉がつくのは しかたない 私の私たる所以
さて 彼女 だが
年に一度か二度 顔を見る
夜桜を見に お城祭りに行くと ずらりと並んだ夜店の ひとつ
オレンジ色の灯のなかに 働く彼女がいる 挨拶などしないが 私が 今村だとわかっていると思う
私は 妻と子供たちと 店の前を通り過ぎる 毎年のこと だ
恋とか愛の話ではない 遠い子どものころの記憶 彼女の目 が・・・・・・・・・
教師 大人たちを見る目は 私の目 と 同じだ(った)と想うのだ
「ほんとう・・・・なんて どうでもええ」 って 云われそうやけど
*
「あんまり かわらんなあぁ・・・・・年よりずっと若こう見えるわ」
もし いつか しゃべることがあれば・・・・・・・・ん ないか
でも もし があれば・・・・・・きっと こう云うのだろう か
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